要介護度変更による課題 : 要介護1から要支援2に変更された被保険者の状況
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概要
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介護保険制度改正により、要介護・要支援状態区分が従来の6区分から7区分になった。変化したのは要支援状態区分で、要支援1,2の状態区分が新たに設定された。この変更に伴い、市町村の付属機関である介護認定審査会においても、一次判定で「要介護1相当」と判定された場合、要支援2の認定を行うケースが増加したと考えられる。従来、要介護1と認定されていた方が、要支援2になったとき、それは介護保険で受給できるサービス量が減少することを意味する。サービス量が減少することは、生活状況が変わり、生活を継続できなくさせる可能性を示唆する。本稿では、要介護1から要支援2に変更となった被保険者を対象として、従来の生活が継続できているか、また、被保険者自身が要介護度変更に納得できているかについて、被保険者及び訪問介護員等の聞き取り調査を基に明らかにしていきたい。
- 東北文化学園大学の論文