救急外来における看護師の対応の円滑化に関わる要因 : 2施設の急性冠疾患患者への対応事例の比較検討から
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概要
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本研究は,救急外来における看護師の対応の円滑化に関わる要因を探るため,特徴の異なる2つの三次救急医療施設において,急性冠疾患(ACS)で緊急入院した2事例について,後方視的に比較分析した。その結果,【事前情報の程度】,【ACS対応パターンの存在と周知の程度】,【受け入れ準備の程度】,【医師-看護師の情報共有】,【対応する医師の専門領域と患者の病態のマッチング】,【受け入れ時間帯と勤務者の状況】,【看護師自身の判断に基づいた自主的な行動】,【看護師間の臨床判断の共有と役割分損】,【事務職員・警備員等の協力の有無】という9つの要因を抽出した。これにより,個々の患者への看護師による対応を円滑にするためには,看護師自身の判断に基づいた行動を明らかにするとともに,医学的な診療体制の整備のみならず,院内での具体的な連携を含めた対応パターンを明らかにしていく必要性などが示唆された。
- 順天堂大学の論文
著者
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山本 育子
順天堂大学 医療看護学部
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吉田 澄恵
順天堂大学医療看護学部
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野澤 陽子
順天堂大学医学部附属静岡病院
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矢田 麻夏
順天堂大学医学部附属静岡病院
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米山 ふみ
順天堂大学医学部附属順天堂浦安病院
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山下 篤美
順天堂大学医学部附属静岡病院
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堀江 みどり
順天堂大学医学部附属静岡病院
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