タイ国における家畜生産と動物性食品由来の感染症
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概要
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タイ国は発展途上国であり主要産業は農業である.公衆衛生面での対策がまだ十分ではないなどの理由から,食品由来の感染症による被害が大きい.タイ国では,この10年間で食品を媒介とした感染症発生率がほぼ2倍に増加した.本論文では,食品の摂取により人に疾病を起こす家畜(主に豚や鶏)のサルモネラやカンピロバクターに焦点をあて,農場から食卓までのフードチェインをたどりながら,タイ国の現状を述べる.多様な家畜生産システムが存在するタイ国で,現在までに収集されたデータは十分ではなく正確な状況は把握されていないが,と場での食肉処理方法の改善や,適切なサーベイランス方法構築のための政府機関および近隣諸国間での積極的な意見・情報交換が最重要課題であることは明らかである.
- 2008-09-25
著者
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