フライアッシュ・セメントペーストの圧縮強度に及ぼす相対湿度の影響

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概要

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本研究ではセメント・フライアッシュペーストの圧縮強度に及ぼす養生、特に周囲の相対湿度の影響を検討した。さらに養生がペースト内部の相対湿度や水和反応に及ぼす影響についても調べ、内部相対湿度および水和反応と強度発現の関連性についても検討した。実験結果から、硬化ペーストの圧縮強度は周囲の相対湿度が低下するのに伴い減少し、同様な傾向が内部相対湿度やC_2SおよびC_4AFの水和反応でも認められた。また。これらの結果の相関を調べると、C_2SおよびC_4AFの水和反応の抑制が主に周囲の相対湿度の低下による強度低下の原因と推論された。しかし、水和反応だけでは、乾燥させると一旦は強度が増大し、その後低下する挙動を充分に説明できず、硬化ペースト中の含水量も圧縮強度に影響を及ぼすことが判明した。以上の結果より、セメント水和反応とフライアッシュのポゾラン反応の総和で示される内部相対湿度と水和ゲル容積をパラメータとして圧縮強度を推定する式を提案した。
2008-09-30

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