遠洋鮪延繩漁船の実態について
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概要
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遠洋鮪漁船は近年大型化され,近代的設備を装備し乗組員幹部も学校卒業者を採用して,大いに実績をあげているが,その実態をみると,漁具漁法も近海の海区で操業していた頃と大差なく,多人数の重労働によつて維持されている現状である。早急に漁法漁具を改良し乗組員特に幹部乗員の待遇を改善し,健康的な船内生活を可能な様に船の居住性を向上させる必要がある。優秀な航海性能と入的構成に匹敵する生活環境を作り,近代的な経営方式を採らなくては真の国際的な漁業としての発展はできないと信ずる。擱筆するにあたり,調査に御協力頂いた,三崎船長航海士協会および資料を提出頂いた会員船長航海士の各位に感謝すると共に三重県立夫学水産学部逆井保治先生の御援助をいただいたことを改めて感謝いたします。
- 社団法人日本航海学会の論文
- 1963-03-15
著者
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