アレルギー疾患にみられる好酸球活性化・好塩基球IgE結合状態のフローサイトメトリー法による臨床的評価(II) アレルギー疾患における末梢血好塩基球IgE結合状態とその臨床的意義
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1)好塩基球表面結合IgEは年齢依存性に増加し,血清IgE濃度とも高い相関を示した.アレルギー群では乳児期前半から強いIgE結合を示し,乳児期のアレルギー感作の指標としては,血清IgE濃度よりも鋭敏である可能性が示唆された. 2)血清IgE濃度と好塩基球結合IgEの相関を検討し,比較的低い血清IgE濃度でFceRIが飽和する可能性が示唆された. 3)臍帯血や種々の好塩基球結合IgEを示す検体と過剰のIgEを培養すると,好塩基球表面にある一定のIgE結合誘導或いは増加を認めたが,成人の飽和状態には至らなかった. 4)乳児期に喘鳴を繰り返す症例で,血清IgE濃度と好塩基球IgE結合を同時に測定することは,アレルギーの関与の有無を判定し,治療方針を決定する際に有用な指標となる
- 金沢大学の論文
- 1995-12-01
著者
関連論文
- 259 T細胞に遺伝子変異のreversion(復帰)を認めた白血球接着異常症の1例(その他3/原発性免疫不全症候群,一般演題(口演),第56回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 136 スギ花粉抗原Cryj1の好塩基球への結合と活性化の濃度依存性;花粉飛散期前後の動態(花粉症3,一般演題(口演),第56回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 94 食物蛋白誘発胃腸症における便中EDN値測定の有用性(食物アレルギー4,一般演題(口演),第56回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- P241 食物蛋白誘発胃腸症4例における便中免疫グロブリン(Ig)解析と病態評価(食物アレルギー6,ポスターセッション,一般演題,第18回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- P155 当科で経験した蚊刺過敏症(HMB)4例の臨床的検討(呼吸器疾患・その他2,ポスターセッション,一般演題,第18回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- 73 2次的変異を伴うT細胞のオリゴクローン性増殖によりOmenn症候群を呈したRAG1欠損症
- アレルギー疾患にみられる好酸球活性化・好塩基球IgE結合状態のフローサイトメトリー法による臨床的評価(II) アレルギー疾患における末梢血好塩基球IgE結合状態とその臨床的意義
- アレルギー疾患にみられる好酸球活性化・好塩基球IgE結合状態のフローサイトメトリー法による臨床的評価(I) アレルギー疾患における好酸球活性化と表面抗原 CD11b, CD69の発現