アレルギー疾患にみられる好酸球活性化・好塩基球IgE結合状態のフローサイトメトリー法による臨床的評価(I) アレルギー疾患における好酸球活性化と表面抗原 CD11b, CD69の発現
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概要
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1)フローサイトメトリーにより,好酸球は末梢血中の顆粒球分画におけるCD16抗原陰性細胞群として得られ,二重免疫蛍光染色により,選択的に好酸球表面の抗原発現を解析することが可能であった. 2)IL-5やGM-CSF等の好酸球活性化サイトカインによる全血培養では,末梢血好酸球表面のCD11b抗原発現が極めて早期に増強し,CD69抗原発現が経時的に誘導された. 3)末梢血好酸球表面のCD11b抗原の発現は,アレルギー群において有意に増強しており,末梢血好酸球総数よりも鋭敏な病態評価の指標となると考えた. 4)CD69抗原は通常のアレルギー疾患では末梢血好酸球表面には発現せず,炎症局所に浸潤した好酸球表面に強い誘導が認められた.好酸球増多症の2例では,一部の末梢血好酸球表面にもCD69抗原が強く発現しており,生体内で強い活性化を受けた状態にあることが示唆された
- 金沢大学の論文
- 1995-12-01
著者
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