ゲージ理論・弦理論対応と可積分模型
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概要
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この5年ほどの間に,最大の超対称性を持つ4次元ゲージ理論の研究が目覚ましい進展を見せている.特筆すべきは,結合の強さの全範囲で有効な解析解が,超対称性を保たない一般の励起についても提案,検証されるようになったことである.またこのゲージ理論は反ド・ジッター時空を背景に含む10次元超弦理論と等価であると予想されており,その検証も大きく前進している.これらの進展の鍵となったのは,双方の理論の中に見出された2次元可積分模型の構造である.本解説ではそのような構造がいかにして高次元理論の中に現れ,またそれを利用することで何が分かるかを紹介する.
- 2008-07-05
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