短期大学生の食生活の実態と食育への取り組み
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概要
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短期大学生の食意識・食行動・健康状態の実態を把握し,今後の学生指導や健康教育に役立てることを目的として,学生129名を対象にアンケート調査を行った.その結果,特に女性でBMI判定が「やせ」・「普通」であるにも関わらず,自己の体型を「太り過ぎ」・「太り気味」と評価し,「減量したい」と回答した者が多く,ダイエット経験者は,男性より有意に多かった.(p<0.01)朝食を欠食する者が,国民健康・栄養調査の同世代の人たちと比較して多かった.昼食は持参弁当以外では,おにぎりのみやカップ麺など栄養的に問題のある内容が多く見られた.朝食や昼食を簡便に済ませ,間食を取っている者が多い傾向があり,野菜摂取量が不足していることが示唆された.食習慣における意識としては種々の栄養成分の摂取に気をつけているという回答はあるものの実践できておらず,間食や飲み物の内容は望ましくない食品を摂取している実態が明らかになった.以上をふまえ,適正体重の認識する者の増加,朝食の欠食する者の減少,野菜の摂取量の増加を課題として食育への取り組み計画を検討した.
著者
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