日韓小学生間のE-mail交流授業における異文化コミュニケーション能力の分析
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概要
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本研究では,日本と韓国の小学校4年生合計139人を対象に,両者間のE-mail交流授業を行い,異文化コミュニケーション能力の変化とその変化に影響する要因を分析した.機械翻訳と筆者による翻訳の2つのグループに分け,ペアリングした後,自己紹介書を交換し,E-mail交流授業を4回行った。交流授業の前後で2回行った質問紙調査と,E-mailの記録を分析した.質問紙の回答を因子分析した結果,「異文化の受容」と「他者の受容」の因子が得られた.両因子の因子得点について分散分析を行った結果,以下のことが明らかになった.全体的に「異文化の受容」が向上した.しかし,国籍別にみると,日本の児童は「異文化の受容」が向上したが,韓国の児童では低下した.さらに,筆者による翻訳グループの日本の児童の「異文化の受容」は向上し,「他者の受容」は低下した.これらの結果の要因として,E-mail交流授業,韓国の児童の文章数が日本の児童より約2倍多かったことの影響が推察された.
- 日本教育工学会の論文
- 2006-05-20
著者
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