中国における林業経済体制改革の進展 : 南方集体林の経済改革を中心に
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概要
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1978年12月に中国共産党の第11期中央委員会第3回全体会議が開かれ,経済の後進性を克服するために,改革・開放政策が採用された。経済体制改革は従来の中央計画経済を徐々に変革し,分権化と市場化の要素を取り入れてゆくという漸進・模索の方式を取った。本論ではその所有と経営が農業により近い南方集体林の「市場経済移行」のプロセスを研究の対象として取り上げ,その改革の各段階における進展の内容,とりわけ現段階の改革が直面する諸矛盾と問題の分析を行い,ミクロ面での林業の所有・経営体制改革の不徹底性とマクロ面での市場・流通環境の未整備などの事実から,中国の林業及び全体経済が依然として計画経済と市場経済の併存した二重体制であるということを明らかにした。
- 林業経済学会の論文
- 1999-10-01
著者
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