プレカット工場をオルガナイザーとした情報化の現状と課題
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概要
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木材産業の情報化は他産業に比べて遅れをとっているが,近年,プレカット工場と取引先の間でCAD設計データを送信するネットワークシステムを構築し,木材需要の拡大や取引先との情報連携強化に役立てようとする取り組みが始まっている。しかし,その動きは始まったばかりであり,プレゼンテーション用CADの操作性改善やCADの教育支援体制づくり等様々な問題があり,ネットワークシステムも定常的に活用される状況には至っていない。また,近年急増したプレカット工場は同業者の過当競争や稼働時期の平準化などの経営上の課題を抱えており,プレカット加工だけでなく加工部材の拡大や木材以外の住宅部材の取扱い拡大など総合的な住宅部材供給機能の充実を目指す意向が強くなっている。このため,プレカット工場の課題解決に結びつくプレカット工場をオルガナイザーとした情報化が必要となっており,木材業界が一体となった情報化推進体制づくりや要員育成などの課題に取り組むことで,木材業界の情報化を先導し,木材流通の合理化を大きく促進させることが期待できる。
- 林業経済学会の論文
- 1998-03-20
著者
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