精神薄弱児の洗面行動形成
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概要
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精薄児養護学校小学部2年男3名、女3名(うち施設からの通学は男1名、女2名、家庭からの通学は男2名、女1名)計6名に対し、オペラント条件づけ技術を適用して洗面行動形成を行なった。一斉指導後個別指導になってから初めてそれぞれの行動形成がなされたのは10試行から38試行と行動形成までの試行回数に個人差がみられるが、被験者全員の洗面行動(63ステップ)が形成された。被験者全員における観察期間の第1試行と個別指導期間第30試行目のmeanには有意な差がみられた(P<.001)。各被験者の最終所要時間は2`26"から5`18"であった。洗面行動形成の得点からみても、所要時間からみても、洗面行動はI.Q.の高いものが早く形成される傾向があるということがうかがわれた。また、洗面行動形成以外にも反応般化がみられた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1971-06-01