ITERは今 : 計画の概要と現状
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概要
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国際熱核融合実験炉ITERは,制御核融合研究の次の段階の目標である核融合燃焼プラズマの長時間/定常維持の実現と核融合工学技術の統合実証並びに核工学機器の試験を目的とする国際共同の計画である.近年の世界のトカマク研究の発展を背景にしながら,9年に及ぶ工学設計活動が2001年7月に完了した.燃料プラズマへの加熱入力P_hに対して核融合反応出力P_fが十分に大きい,しかし有限のエネルギー増倍率Q(=P_f/P_h)の達成を基本ミッションとするいわゆるコンパクトITERの工学設計が完了するとともに,超伝導コイル,遠隔操作機器等の大型工学R&Dが終了した.その後,日本,欧州連合(EU),ロシア,カナダの4極は,ITERの建設に向けた政府間協議を開始した.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 2002-06-05
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