Orchard grassの採種とくに分けつとの関係に関する研究
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概要
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orchard grassの採種技術確立のために分げつ体系の研究を行つた。1. orchard grassは、非常な多けつ植物であり、年間連続的に分げつし、本試験に用いた材料は年間約600本の分げつを示した。2.年間の分げつ増加曲線は、3〜4月、6月、10〜11月を最盛期とする3つの山を示した。3.分げつの発生時期による有効化歩合は、10〜2月までは、その割合が高いが、3月に入ると急激に減少することが認められた。4.第1年目の収穫における種子量構成は、10〜2月に発生した1.2.3.次分げつが主体となり、特に2次分げつは本数重量共に約50%を占め、採種上に大きな意義をもつ。第2年目においては10月を頂点として発生した5次分げつが採種量の約50%を占め、採種上の主体をなしている。次いで4次、6次の順であつた。5.主稈は生育を中途で停止するものが多く、また、出穂、結実したものも比較的穂重が軽く種子量も少い傾向がみられた。6.個々の穂についてみると、早く出穂したもの程、結実までの期間が長く、おそいもの程顕著に、かつ、規則的に短縮されることを示した。7.採種の立場から播種翌年の植物と2年目の植物を比較すると、2年目又はそれ以降の植物の結実期間は1年目に比較して著しく短縮され、採種上からは有利であると考えられる。
- 日本草地学会の論文
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