暖地におけるイタリアンライグラスの多収栽培に関する研究 : 灌水と施肥効果について
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概要
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1.暖地水田裏作におけるイタリアンイグラスの飛躍的な高位生産をはかるため,灌水と多肥の効果を1960,1963年の2冬作期間にわたって当場栽培部ほ場で検討した。2.灌水時期と施肥の効果をみた結果,灌水期間の長いものほど草丈の伸長が促進され,同時に節間伸長も早まりその傾向は多肥区において著しかった。生草・乾物の増収効果は施肥量によって反応は異なり,多肥条件下では全期灌水区よりも春季灌水区がまさった。3.窒素施用段階を異にした圃場での春季の灌水様式,すなわち常時灌水区,間断灌水区,無灌水区での比較においては,年内から3月までは窒素の増施にしたがって生草収量および粗蛋白質含量は著しく多くなるが,灌水処理期間中は窒素施用量による差は認められなかった。しかし合計収量では春季までの収量が大きく影響し,間断灌水・窒素多量区が最も多収であった。
- 1966-03-30
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