発達遅滞児に対する画像刺激を用いた構文形成の指導
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本報告は、聴覚音声回路より視覚運動回路のほうが優位である発達遅滞児に対して、それぞれの構文指導段階に応じたコンピューターによる画像刺激を用いて構文形成を訓練し、それがどのように獲得され、般化するか検討することを目的とするものである。実践の結果、対象児に基本的な構文が獲得され、構文間に機能間般化がみられた。また、1か月後の維持テストについても、良好な結果を得ることができた。しかし、各構文を指導課題内で獲得することはできたが、日常の文章に、指導した複雑な構文を使用し表現することはできなかった。このことから日常生活における言語指導の必要性が示唆された。以上の結果から、コンピューターによる画像刺激を用いた構文形成の指導がことばに遅れのある対象生徒に対して、部分的に有効であることが判明した。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2002-07-31
著者
関連論文
- グループウエア利用によるオンライン学会の運営と課題
- 特別支援教育における国語科デジタルテキストの開発及び第三者による評価
- 発達遅滞児に対する画像刺激を用いた構文形成の指導
- 特別支援教育における国語科デジタルテキストの開発及び第三者による評価