K聾学校高等部における養護・訓練の時間の指導内容と手話に対する考え方の変遷(実践研究特集号)
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概要
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養護・訓練の目標の中の「心身の障害の状態を改善し、又は克服する」ことを具体的にどう考えるかによって、養護・訓練の指導内容や重点も変わってくる。そこで、K聾学校高等部の養護・訓練の時間における指導内容と手話に対する考え方の変遷を、養護・訓練の「指導計画・総括」と研究紀要を参考にして概観し、両者は密接な関連を持つことを示した。つまり、「音声言語」の獲得が第一目標とされた頃は、発音や聞き取り、作文などが養護・訓練の時間の中で重点的に指導されたが、健聴者中心の社会への適合ではなく、障害者と健常者が対等な社会を作るためには、自分の障害の認識が大切であり、その際手話が重要な位置をしめるという考えが生まれてくると、聴覚障害者の歴史や手話・指文字が重点的に指導されるようになった。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1998-03-31
著者
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