盲・聾・養護学校における障害幼児指導体制の現状と問題点
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
全国の盲・聾・養護学校911校を対象に障害幼児の指導体制に関するアンケート調査を行った。幼稚部設置の多い盲学校、聾学校では地域の幼稚園、保育所や通園施設との交流を含めたかかわりは多く、また、教育相談を含めた盲学校及び聾学校とその他の保育・療育機関等の双方で指導を受けている障害幼児が全盲学校の83.6%、同聾学校の87.2%にも及ぶ。このように障害幼児は専門的な指導と健常児との触れ合いによる指導の両面に期待するニーズが高く、各学校には障害に対応した専門的指導とセンター的役割を強く求められている実態が確認できた。一方、養護学校では盲、聾学校に比べて幼児教育に関する活動は低調で、全養護学校の53.5%は外部からの教育相談の経験がなかった。しかし、養護学校の現場の意見には幼児教育にかかわりたい、各機関との連携や情報提供にあたるなどの地域のセンター的役割を果たしていくべきとの考えもあることが明らかとなった。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1998-01-31
著者
関連論文
- 盲幼児の歩行能力の発達とその指導
- 311 幼稚園と保育所における障害幼児の在園状況に関する比較
- 261 幼稚園における障害幼児の実態
- 盲・聾・養護学校における障害幼児指導体制の現状と問題点
- 保育所における障害乳幼児に関する調査研究