VTRを用いた重度・重複障害児の授業評価方法に関する一考察 : 特殊教育諸学校初任者の研修プログラムに適用して(実践研究特集号)
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概要
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授業場面をVTRで録画し、指導の評価や改善を試みるという研究方法が教育研究として広く行われている反面、養護学校現場においてはまだ十分に研修方法として定着していないのが現状である。そこで本稿では、養護学校の実情を踏まえて試行的に開発したVTRを用いた研修方法を初任者研修会で実施し、研修後の筆者の反省および初任者のアンケート結果の検討から、次のような新たな方法上の知見を得た。(1)評価画面は一場面の中ほどのまとまりのある部分を抽出して編集した方が、授業の流れや子どもの反応の経緯がわかりやすく評価しやすい。(2)この研修方法の初心者に対しては、はじめに評価する項目を、たとえば「視線」の一つに限定して、子どもの反応のレベルや頻度等の評価の仕方を実際に理解してもらうことが大切である。それから評価項目を増やしていくようにする。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1997-03-31
著者
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