精神遅滞児の歩行評価に関する試み : 複数の分析方法による信頼性の検討
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概要
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精神遅滞児の歩行評価結果の分析に関する方法論上の検討を行い、さらに精神遅滞児の歩行の特徴を述べた。高等養護学校の25名を被験者として、4名の新任教員が25問からなる評価表に従って、各被験者を独立に評価し、判定者間で結果の一致度をみた。その結果、完全一致(4名とも一致)の割合は625組中355組(約57%)であった。さらに、標準偏差および擬似標準偏差を評価の一致度に関する指標として使用し、評価の状況を検討したところ、ほぼ同程度の値を示し、計算の容易な標準偏差を指標として使用出来ることが示された。精神遅滞児の歩行特徴を反映する項目については、動作自体が大きく、明僚な歩行動作を反映する項目、歩行時の不安定さに直接関係する項目は一致度が高いが、総体的判断を要求する項目、歩行時の状況次第で変化すると思われる項目は一致度が低いことが示された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1996-01-31
著者
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