共感の成立とことばの発達との関連についての検討 : ことばの教室において(実践研究特集号)
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概要
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この事例は、ことばの発達の遅れを主訴としてことばの教室に来室した3歳8ヵ月の子どもを対象としている。指導者が、子どもとつきあいやすい関係を作っていくことを目標に、約4ヵ月間、12回の指導を行った。そして、その指導の様子を、できる限り抽象的な用語を用いず記録した。その記録を元に、考察を行った。その結果、ことばの教室における指導者と本児のつきあいやすさは、ある特定の対象物に対する共感の成立と関連していることが指摘できた。また、それは本児の内面の関係認識に変化を与え、本児のことばによる表現を促していった。つまり、特定の対象物との間に、子どもとの共感を成立させていくことは、本児のことばの発達を促す大きな援助となった。
- 1995-03-31
著者
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