精神遅滞児における運動スキーマの形成
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概要
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精神遅滞児(56人)を対象に、どのような練習スケジュールが、運動スキルの獲得を可能にする運動スキーマの形成に有効なのかを検討した。実験は、おもちゃの自動車を用いる位置決め課題を、(1)固定的に単一運動課題のみ練習する固定条件群と、さらに、(2)運動課題の練習を完全に多様にしたランダム条件群、そして、(3)ある程度構造化したブロック条件群に分け、その後の転移課題での成績を比較した。その結果、練習中のパフォーマンスではランダム条件群の成績が向上していくが、転移課題ではブロック条件で練習した群が、有意に成績が安定していた。以上のことから精神遅滞児では、練習スケジュールにはブロック条件という構造化を施すことが運動学習での情報処理を入念にするため、運動スキーマの形成を促すということが示唆された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1991-09-30
著者
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