聴覚障害児の文理解の発達と手指的表現能力の関係について
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概要
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小学部3年から6年のろう学校児童65名を対象に、文理解課題と、身振り・手話による絵物語の表現課題を行った。絵物語の表現課題において対象児が産出した身振り、手話を、身振りと手話、映像性と象徴性、規約性と即興性の各次元によって分類し、それらに属する手指的手段を多用するか否かによって対象児を各次元ごとに4群に分けた。文理解のパーフォーマンスの群間比較により、次の点が明らかになった。即ち、意味的により複雑であり、対象児にとって現在獲得期にあると思われる文の理解の成績は、以下の通りであった。1.手話多用の主効果が認められた。2.規約的手段多用の主効果が認められた。3.映像的手段多用の主効果が認められた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1988-06-10
著者
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