聴覚障害児における文理解の発達
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概要
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小学部3年から6年までの聴覚障害児65名を対象に助詞を中心とした文理解の発達をみる課題を実施した。その結果、聴覚障害児は単文において不完全文より完全文の方で理解がよかった。この傾向は、完全文に記憶負荷がかかる条件でも認められた。"が"格の理解は、"は"格の理解に先行した。直接目的語が動詞に近い方が理解がよかった。誤答の分析から、文頭の有生の名詞が動作主と解される傾向がみられた。これらの点を、普通児における先行研究との比較において検討した。授受構文においては、文末の名詞が与格または対象格と解される傾向が認められた。これらの傾向に関して新たな仮説を提起した。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1988-02-20
著者
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