自閉的傾向児の両側性機能について
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概要
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本研究は、自閉的傾向児の行動上の特性を考慮した運動(体育)指導のあり方を探ることを目的とし、医療機関において自閉的傾向児と診断され、都内某体育館で週1回、各種身体活動を行なっている、特に身体的損傷を持たない8歳から14歳までの男子12名の形態、運動能力、姿勢反射を昭和57年5月より同年11月まで調査した。これらの調査の結果、次のような知見が得られた。1)種目別運動能力の推移では、全種目において記録の向上が見られた。2)姿勢反射の統合、不統合状態の優劣は、発達過程において獲得する基本的姿勢の優劣に左右され、両側性機能発達を基盤とした運動能力と深い関係にあるのではないかと考えられた。3)子どもの全般的な発達には、環境的、心理的要因が大きく影響するものと考えられ、今後これらの点を考慮した運動(体育)指導を確立する必要のあることがわかった。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1985-03-30
著者
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