精神遅滞児におけるメタ記憶の発達 : 再生・再認の分化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
精神遅滞児のメタ記憶能力の発達を検討するために、looking課題及び再生と再認の両レディネス課題を与えて、その遂行とstudy行動を、普通児のそれと比較した。再生と再認が十分に分化していれば、再生レディネス課題では再認レディネス課題よりも、(a)study時間が長くなり、(b)リハーサルや自已チェックの方略がより多く用いられることが期待される。MA6歳と10歳の普通児及び精神遅滞児の結果は、MAをマッチした場合、study時間及びstudy行動のいずれにおいても普通児と精神遅滞児の間に明らかな差異はみられなかった。sutdy時間は、MA6歳の場合には2つのレディネス課題間に差がなく、両者はlooking課題のstudy時間より有意に長かった。MA10歳では、再生、再認、looking課題の順にstudy時間が長かった。また、study行動でみると、MA6歳児よりもMA10歳児の方がリハーサルの回数が多く、再生、再認、looking課題の順にリハーサルが多かった。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1984-12-30
著者
関連論文
- 523 仲間関係に問題をもつ子ども(2) : 自己知覚測度による分析(社会性・仲間集団,社会3)
- 522 仲間関係に問題をもつ子ども : 仲間アセスメントによる分析(社会性・仲間集団,社会3)
- 幼児における自己教示訓練と方略転移
- 精神遅滞児におけるメタ記憶の発達 : 再生・再認の分化
- 28 拒否される子どもの社会的スキル・アセスメント(一般演題F)