手話を併用するろう幼児と口話のみのろう幼児の母子相互交渉の語用論的分析
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概要
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家庭内で手話と口話を併用して相互交渉を行う3〜4才の女児1名(両親ともろう)と、口話のみで相互交渉を行う同年令の女児1名(両親とも健聴)の家庭における自由場面での母子相互交渉を4ヶ月にわたってビデオ録画し、相互交渉プロトコルを作成、分析した。その結果、表面的な文構造においては、手話併用児が優れているとは言えなかったが、手話、身振りなどの規約的な伝達手段を含めた総体的なコミュニケーションの語用論的分析では、交渉の主題を中心とした首尾一貫性がみられることなど、口話児に比して優れている点が多くみられた。これらの点に関連して、手話併用による早期教育の可能性が論じられた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1981-07-20
著者
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