精神薄弱児における記憶の体制化 : MAを指標とした発達特性の検討
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概要
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精神薄弱児における記憶の体制化能力を、MAを独立変数として発達的に検討した。被験児は、MA4才0ヵ月から8才10ヵ月の精神薄弱児50名で、各MA段階につき10名ずつの5群に分けられた。実験は、8枚の概念的に無関係な絵カードを提示して直後自由再生を求める課題と、4つのカテゴリーにそれぞれ4枚ずつの計16枚の絵カードを提示し、分類作業を行わせた後で再生を求める課題とから構成された。実験の結果、MAの水準が高くなるにつれて、体制化の程度が変化し、それを反映して再生数が増加することが明らかになった。得られた結果に基づいて各MA群ごとに考察を進め、精神薄弱児における記憶の体制化の発達段階を提案した。
- 1980-07-31
著者
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