声帯結節による発声障害の数値シミュレーション(聴覚・音声・言語とその障害,一般)
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概要
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主に喉の過度な使用が原因となり,声帯中央部付近に出来る両側性の隆起を声帯結節と言う.声帯結節は声帯ポリープと似た非癌性の良性腫瘍であり,慢性的なかすれ声や呼吸音の混じった声などが症状として現れる.本研究では肺から口唇までの発声器官で起こる力学現象(声帯自励振動,呼気流れ,声道における共鳴など)を考慮した数値モデルを用いて,声帯結節の大きさや位置が音声波形や発声の効率に及ぼす影響を調べた.その結果,結節が声帯の中央付近にできた時に最も発声開始肺圧が高まり,すなわち発声がしづらくなり,また声の基本振動数が下がるなどの傾向が得られた。
- 2008-03-13
著者
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