硬膜外内視鏡による難治性腰下肢痛治療
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概要
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【背景】近年,様々な治療法においても難治性な腰下肢痛が増えていて,その治療法の一つとして硬膜外内視鏡が登場した.【目的】難治性腰下肢痛患者に対する硬膜外内視鏡治療の有効性を検討する.【対象と方法】2005年以降に群馬大学附属病院で腰下肢痛で硬膜外内視鏡治療を受けた患者に対して,治療前後の痛みの程度を調査した.【結果】入院時の痛みの指標VAS (visual analog scale)は66±26であったのに対し,治療後退院時には35±23であった.しかし,除痛効果は長くは続かず,2ヶ月後のVASは68±22と術前とほぼ変わらなかった.【結語】難治性腰下肢痛患者に対して,硬膜外内視鏡治療を行い一定の除痛効果を得ることができたが,今後は更に治療法の改良と適応病態の選別を進めることが重要と考えられる.
- 2008-05-01
著者
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戸部 賢
群馬大学附属病院麻酔科蘇生科
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小幡 英章
群馬大学医学部麻酔・蘇生学教室
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戸部 賢
群馬大学医学部附属病院麻酔科蘇生科
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肥塚 史郎
群馬大学医学部附属病院麻酔科蘇生科
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齊藤 繁
群馬大学医学部附属病院麻酔科蘇生科
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小幡 英章
群馬大学医学部附属病院麻酔科蘇生科
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