P05(3) 技術ロードマップの役割と有効利用(ワークショップ技術ロードマップの現状と課題-JSME技術ロードマップの役割-)

概要

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「シナリオ主導の研究開発」を実行していくためのツールとして、民間企業を中心に「技術ロードマップ」を活用したマネージメントが行われている。ロードマップとは、コミュニケーションのためのツールである。そして、単に技術の将来のみを展望したものではなく、研究テーマ設定やプロジェクト運営に必要な情報が、利用者全員に理解できるように整理されていなければならない。主に時間軸を横軸に書かれた図表を指すが、必要に応じ、技術テーマの分類をしたポートフォリオなども含めてロードマップという言葉が使われる。ロードマップは、意志疎通のためのツールであるから、ビジョンや戦略そのものではない。言い換えれば、ビジョンや戦略なしに作成されたロードマップには、ほとんど価値がない。企業等から収集した事例などの分析を行い、技術ロードマップを活用目的によって3種に分類した。その分類をもとに、公的機関などがロードマップを作成・利用する場合の、筆者の考える作成・利用のポイントを以下で指摘する。
一般社団法人日本機械学会の論文
2006-09-15