「研究」から「開発」へのモード変換フェーズとしての「応用特化研究」
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概要
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技術の実用化においては,基本機能とそれと補完関係にある技術のセット全体が必要であることを述べ,その延長として「基本技術の複数個の可能な応用の一つを最も有望な応用として特定し,基本技術の深化・拡充のみならず,当該応用の実現に必要なあらゆる補完技術の研究開発を包含する」応用特化研究の概念を提唱した。応用特化研究は研究開発プロセスにおける「研究モード」から「開発モード」へのモード変換フェーズと見ることができる。応用特化研究はステージ・ゲート・プロセスにおけるステージ2(詳細検討(事業案件化準備))に対応させることが可能であり,そうすることで開発始動ノードとしてのゲート3(事業案件化決定)の役割はより強調される。「死の谷」は基礎研究と事業化・実用化の間のギャップではなく,両者をつなぐモード変換フェーズと解すべきである。
- 多摩大学の論文
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