組織能力としてのコア技術形成能力
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概要
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コア技術は始めから明示的に指定できるものではなく,技術開発と製品開発・商品化とを長年にわたって連動し続けた結果として認識されるに至るものであることを,技術論的考察と事例分析によって示した。コア技術戦略で成功していると一般に考えられている企業の真の強味は結果としてのコア技術ではなく,コア技術形成能力,あるいはコア技術化能力にある。これはその企業の組織能力に他ならない。この意味で一般的に「コア技術戦略」と呼ばれている戦略は「コア技術形成戦略」と言い換えた方が適切であり,それは特定の技術領域をベースに技術開発と製品開発・商品化を連動し続けることにより競争力を確保するとともに,平行して組織能力としてのコア技術形成能力の強化を図るための戦略と理解さるべきである。
- 多摩大学の論文
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