BIOSISの書誌的解析 : 日本刊行誌の場合
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概要
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Biological Abstracts誌に収載された日本刊行物の誌数分析を行なった。この結果からいくつかの特徴のあることがわかった。収録部門では医学が一番多く,農学と合わせると全体の約7割に達し,収録領域は生物学のうちでも応用科学に重点がおかれていた。刊行機関では大学の刊行物が全体の約44%を占め,他機関より多い。採録されている雑誌には論文摘要(Synopsis)が付されているものがほとんどで,その使用言語の大部分が欧米語,もしくは日本語・欧米語の2ヵ国語併用の摘要であった。本文の使用言語は日本語のものが多いが,相対的には欧米語で記載したものがB.A.には多く収録されている。刊行頻度は年刊,不定期刊のものが多い。刊行頻度から抄録件数を試算すると医学が全体の約6割を占める。これは医学が学協会に集中し,この機関が月刊で発行するために起こったものである。採録誌の99%は原著論文を含む雑誌である。
- 社団法人情報科学技術協会の論文
- 1974-11-01