三叉神経痛に対するMicrovascular Decompression : 広い手術操作空間を得る工夫(<特集>痛みの脳神経外科治療)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
著者は自身の臨床経験から三叉神経痛に対するmicrovascular decompressionが難航する主因を,圧迫動脈の転位が難しい場合と,手術操作空間が狭小な場合の2つに整理してとらえている.手術操作空間を構成する要素は,小脳テント錐体骨後面,第7,8脳神経,小脳,橋,petrosal veinであり,それぞれの要素が手術空間の狭小化にどのようにかかわるかを解説した.ゆったりとした手術空間を得るためには,petrosal veinの小脳からの剥離,petrosal fissureの開放,suprametal tubercleの削除などの手法が役立つことを述べた.また,superior cerebellar arteryを例に圧迫動脈の転位の手技にも触れた.
- 2008-03-20
著者
関連論文
- 顔面神経鞘腫に対するサイバーナイフ低分割定位放射線治療
- (3)解剖に基づく手術の要点(3) : 三叉神経痛に対するMVD(3. Part 2: petroclival region,PS2-1 第22回微小脳神経外科解剖セミナー『頭蓋底静脈』,プレナリーセッション,脳神経外科の夢と志,第28回日本脳神経外科コングレス総会)
- 三叉神経痛に対するMicrovascular Decompression : 広い手術操作空間を得る工夫(痛みの脳神経外科治療)
- 1. 三叉神経痛に対するMVD(MS3-5 痛みの脳神経外科治療, 第27回 日本脳神経外科コングレス総会)
- 進行性の外転神経麻痺を呈して検出された錐体尖端部腫瘍
- 頭頸部癌治療におけるサイバーナイフの適応
- 三叉神経痛にて発見されたepidermoid : 臨床的考察と手術アプローチ
- めまいを伴う聾型突難発症を呈した聴神経腫瘍症例
- 顔面痙攣に対するMVD(MS-5 神経血管減圧術の基本, 第25回 日本脳神経外科コングレス総会)
- 2. 椎骨・脳底動脈圧迫による三叉神経痛の減圧術(B2 神経血管減圧術 : 困難例に対する手技)
- 3.MVDの再手術
- 疼痛コントロ-ルの実際 7 三叉神経痛・舌咽神経痛をめぐる問題点