日本産ガガイモ亜科(キョウチクトウ科)の系統・進化学的研究(学位論文紹介)
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概要
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ガガイモ亜科植物(キョウチクトウ科)は熱帯および亜熱帯を中心に分布し,世界に約2,000種が知られている(Zomlefer 1994).ガガイモ亜科植物は花粉が多数集まってできる花粉塊と雄蕊と雌蕊が癒合した器官である肉柱体を持つことから,単子葉植物のラン科植物と同じく,昆虫媒に著しく適応し進化を遂げたグループであると考えられている(Endress1994).日本には9属35種が分布しており,分類学的な研究は行われできたが(e.g. Yamazaki1993),送粉生態学的研究や系統解析は行われていない.そのため,本研究では日本能のガガイモ亜科植物を対象に,標本調査および野外調査をもとに分類の再検討を行った.さらに,花の形態,染色体数,繁殖様式,送粉昆虫そして分子系統の情報に基づき,進化系統学的考察を行った.
- 2008-02-20