基督との契約

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概要

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伝統的な「契約神学」においては、(1)天地創造前における御父と御子との間の基督による贖罪に関する「贖いの契約」(2)エデンの園における神とアダムとの間の永遠の生命に関する「業の契約」、(3)罪の後の罪人の救いに関する「恵みの契約」という三重契約の神学として構成され、業の契約による永遠の生命の取得に失敗した人類の救いのために、恵みの契約により、基督によって達成され、信仰により可能となる恵みの契約が呈示されているとする。恵みの契約に関しては、(1)この契約の当事者は誰か、(2)この契約は双方的か一方的か、(3)この契約は条件付きか無条件か(または、信仰は条件か)という3つの課題が呈示されてきているが、そもそも罪人と基督との関係は何か不明瞭であった。本稿においては、それを「基督との契約」という第4の契約として呈示し、解決策を与える。

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