古代英語に於ける指示詞派生関係代名詞について
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概要
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元来Indo-European Languagesには関係代名詞は存していない。従ってこの語族の各国語は、各々の方法によって関係代名詞を作り出したのであった。NEDによれば、Latin系語族では、疑問詞より発生し、Teutonic系語族では指示詞より発生したと云われる。そこで、Modern Englishに於ける関係代名詞'that'は指示代名詞より、'wh-pronouns'は疑問代名詞より発生したものと思われる。ここでは、指示代名詞がどの様にして、現在の関係代名詞としての機能を持つに至ったか、その発生期の状態について、Late OE期の一部の散文から集めた用例によって、検討し跡付けて行きたいと思う。なお、TextとしてAnglo-Saxon Gospels (995)及びHeptateuch (C 1000)を使用した。
- 東京女子大学の論文