高病原性トリインフルエンザウイルスのヒトへの伝播機構の解明とヒト世界流行阻止
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概要
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現在、世界に拡大し続けている高病原性トリインフルエンザウイルスが変異し、ヒト間伝播が可能となった場合、高病原性インフルエンザの世界流行が始まる。本研究では、これを阻止するために、ヒトーヒト間伝播が可能となるウイルス側の変異を明らかにすることを目的とした。その結果、ウイルスヘマグルチニン分子内のわずか1つまたは2つのアミノ酸が別のアミノ酸に変化するだけで、高病原性トリインフルエンザウイルスがヒトヘ感染できるようになる可能性を見いだし、そのアミノ酸部位を182番目、192番目であると確定した。これにより、新たなパンデミックの発生を事前に阻止する体制作りが初めて可能となった。
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