ロバート・フロストと『ニューハンプシャー』の世界(その1)
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概要
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本稿では、ロバート・フロストの代表的詩集『ニューハンプシャー』(New Hampshire)に収められた各作品に関する詳細な分析をおこないながら、この詩集がいわば1つの有機体として、フロストの長い詩人の経歴の中でどのような位置にあり、どのような存在意義を有するものであるかという点について、考察をすすめていくことにする。今回はその第1回目として、巻頭に置かれた標題詩「ニューハンプシャー」の前半部を採り上げ、一見ランダムに見える詩人の変幻自在な語り口の妙味に耳を傾けながら、そこに展開される個々のエピソードの背後に見え隠れしている合衆国詩人フロストの複雑な意識の断層面に光を当ててみた。
- 龍谷大学の論文
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