臨床教育学における「知」のデザイン
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概要
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人が人を知るとはどういうことだろうか。臨床の場におけるそのような知の機能,知の地平のデザインを意図したものである。従来の科学の知では対応し切れない「境界例」の出現など,臨床の場における知のあり方,本質の問い直しの必要性が緊急に迫られている。そこで本拙論では,従来の科学の知を批判的に論じることにより,知のゆらぎを浮き彫りにし,科学の知とは異質な知の可能性を,正木正の教育的叡知,皆藤章の存在の知,そして中村雄二郎の臨床の知にたどりながらデザインした。本拙論の最後に触れ引用もしたが,今必要なのは分析する冷ややかな知とは対照的な熱き知であり,自分が人を「知るということは,自分がガラッと変わること」なのである。
- 京都文教短期大学の論文