大学生のパソコン・携帯電話利用の現状と課題
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概要
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パソコン・携帯電話が普及するとともに、インターネットの利用者も急激に増加し、その利便性も高まっている。しかし、それらの利用は、多くの利点がある一方トラブルや犯罪に巻き込まれる危険性も大きい。そこで、本学釧路校の学生がパソコンや携帯電話をどのくらい所持し、インターネットをどのように利用しているかについてアンケート調査を実施、実態を把握し、これからのインターネット等の活用の課題について検討することとした。この結果、本学の学生は、携帯電話・パソコンともに90%以上が所有し、その6割以上が自宅でインターネットに接続していた。そしてインターネット接続の用途は、Webサイトの閲覧、学習、物品の購入が主なものであった。しかし、携帯電話への迷惑メールを学生の8割以上が受信しており、インターネットによる架空請求やカード番号の盗用などの被害を受けている学生もいた。しかし、インターネット利用にあたり、このようなトラブルについて何も気をつけていないと回答した学生も16%おり、今後さらにインターネットトラブルに巻き込まれる危険性も大きいと考えられる。平成18年度以降の大学入学者は、高校において「情報」の授業が必修とされているため、一定以上の知識や技能を持っていると考えられる。しかし、インターネットトラブルは、日ごとに複雑化しておりその対応は個人に求められている。また、本学学生は教員をめざしていることを前提としており、パソコンの操作のみでなく、例えば小学生にどのようにネットワーク上のマナーやルールを教えていくかということを学ぶことも大きな課題である。インターネットが今後ますます活用されることが予測されることからも、学生にはこのような視点からの教育も重要と考える。
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