経営資源とビジネスシステムのデザイン
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概要
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資源は事業の基盤になるものであり,その資源の存在や活用が事業の仕組みや,その効力を左右している。資源はビジネスシステムの構築を制約するだけでなく,一方でその限られた資源とその活用方法が,多様なビジネスシステムをもたらすのである。そして,資源の活用方法は事業の競争力を左右する。ただ,資源については一般的にいわれる人やもの,金,情報といった視点からの把握だけでなく,競争力のある資源,さらに持続的競争力のある資源,そして資源や活動が組み合わさった総合的な組織の能力であるケイパビリティなどに注目が集まるようになった。事業の競争力や独自の能力をもたらす資源が重視され,物理的な資源だけでなく非物理的な資源,いわばソフトな資源が注目されるようになっている。本稿では,これらの資源に対する考え方を検証しながら,ビジネスシステムのデザインという視点から資源の特質を解明する。顧客に価値を提供するためのビジネスシステムでは,物理的な資源やソフトな資源とともに,それと一体になって日常的に進化し続ける組織能力が必要である。
- 札幌大学の論文
著者
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