札幌情報産業の経営課題と新しい環境への対応
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概要
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近年,「札幌バレー」の名の下に札幌の情報産業が全国的に注目されている。その札幌市の情報産業の歴史は古く,パソコンソフト関連分野でも1970年代中期まで遡ることができる。札幌はパソコンの世界では先導的な役割を果たし,1980年代にはわが国の情報産業をリードする技術力さえ誇ったこともある。今日でも,汎用コンピュータからパソコン系のソフト開発,ゲームソフト,デジタンル・コンテンツ,電子認証そして暗号技術と,札幌の情報産業は多彩であり,ソフトの受託開発からパッケージ製品の制作販売まで行なう企業が集積している。しかし,マスコミをにぎわす華々しさの一方で,札幌の情報産業は全国的な情報産業の成長のなかで,その相対的な比重を低下させている。IT革命が叫ばれ,情報産業の成長性が期待される状況にもかかわらず,本格的には飛躍できない札幌の情報企業の経営がある。本稿では,札幌情報産業の課題を統計データを中心に抽出する。さらに,アンケートデータの分析から企業業績に有効な経営行動を探る。これらを踏まえて,札幌の情報産業が飛躍するための経営の方向を探ることを課題としたい。
- 札幌大学の論文
- 2001-06-30
著者
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