袖幅のゆとりと動きやすさ : 官能,衣服圧,筋電図による評価
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概要
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袖幅のゆとり量の差異が上肢動作に与える影響について着用実験を行い,動作適応性に関して官能評価,衣服圧,筋電図を用いて検討した.着用者は,21〜24歳の健康な女子大学生5名である.実験の要因は「袖幅のゆとり」で3水準(実験服A:上腕最大囲+11cm,実験服B:上腕最大囲+7cm,実験服C:上腕最大囲+3cm)に設定した.実験動作は右上肢5動作である.主な結果は次の通りである.(1)静止時の拘束感についての官能評価では,分散分析の結果,"身頃","袖ぐり","袖幅","ブラウス全体"において「袖幅のゆとり」が有意となった.袖幅のゆとり量の差異が"袖幅"の「きつい・ゆるい」の感覚だけでなく,"身頃"や"袖ぐり","ブラウス全体"の拘束感にも影響を与えていることがわかった.(2)動作時の動きやすさについての官能評価では,分散分析の結果,「袖幅のゆとり」が有意となり,袖幅のゆとり量が小さい程,動きやすさの評価が低くなることがわかった.(3)上腕部における最大衣服圧では,分散分析の結果,「袖幅のゆとり」が有意となり,袖幅のゆとり量が小さい程,上腕部の最大衣服圧が大きくなることが示された.(4)官能評価と最大衣服圧との間に相関が認められ(r=-0.711〜-0.878),「動きやすさ」の感覚に上腕部の最大衣服圧が影響を与えていることがわかった.(5)筋電図では分散分析の結果,「袖幅のゆとり」が有意となり,側挙動作においては袖幅のゆとり量が小さい程,三角筋の筋活動が大きくなることが示された.
- 社団法人日本家政学会の論文
- 2008-01-15
著者
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中田 いずみ
昭和女子大学生活科学部
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猪又 美栄子
昭和女子大学家政学部
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石垣 理子
昭和女子大学生活環境学科
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下坂 知加
昭和女子大学大学院生活機構研究科
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石垣 理子
昭和女子大学大学院
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石垣 理子
昭和女子大学環境デザイン学科
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猪又 美栄子
昭和女子大学環境デザイン学科
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