iBGPトポロジー設計による経路冗長性の向上(フォトニックネットワークシステム,光ルーチング,ブロードバンドアプリケーション,一般)
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概要
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サービスプロバイダ網では,外部宛先の経路はiBGPセッションにより配布される.従来,網内ではiBGPセッションをフルメッシュで設定する必要があった.現在では,Route Reflector (RR)を利用する方法が一般的である.この方法では,サービスプロバイダ網で設定されるiBGPセッション数の観点でスケーラビリティに優れる.しかしながら,RRは網内での経路冗長性に悪影響を与えることが指摘されている.これは,障害時に代替経路を迅速に利用できない可能性があることを意味し,深刻な問題となる.本稿では,RRを利用するサービスプロバイダ網における経路冗長化を検討する.具体的には,経路冗長化を改善するiBGPセッショントポロジーの設計アルゴリズムを提案する.初期トポロジーが与えれていることを前提に,提案アルゴリズムは,ドメイン内のいくつかの境界ルータに対して,いくつかのiBGPセッションの追加を提示する.このような境界ルータは冗長性を欠く経路について,多数の外部経路を受け取っている.シミュレーションにより提案の有効性を確認する。まず,結果として得られるトポロジーでは,各BGPルータは,各宛先に到達できる2つの経路を保持する.これは,宛先への到達性を複数のAS境界ルータで受信している限り,保証される.そうでない宛先については,iBGPトポロジーの設計に関わらず,冗長性を実現できない.次に,この目的を達成するために必要なiBGPセッション数は,フルメッシュに比べ大幅に少なくなる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-12-13
著者
-
塩本 公平
日本電信電話株式会社NTTネットワークサービスシステム研究所
-
武田 知典
日本電信電話株式会社NTTネットワークサービスシステム研究所
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ペルサー クリステル
日本電信電話株式会社NTTネットワークサービスシステム研究所
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大木 英司
日本電信電話株式会社NTTネットワークサービスシステム研究所
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大木 英司
電気通信大学情報通信工学科
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大木 英司
電気通信大学:慶應義塾大学
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塩本 公平
日本電信電話株式会社 未来ねっと研究所
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大木 英司
日本電信電話株式会社:フォトニックインターネットラボ(pil)
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塩本 公平
日本電信電話(株)nttサービスインテグレーション基盤研究所
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大木 英司
日本電信電話株式会社
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武田 知典
日本電信電話株式会社 NTTネットワークサービスシステム研究所
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