フキの1年生株を用いた伏せ込み促成栽培による花穂および葉柄の生産(栽培管理・作型)
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概要
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フキ栽培種の在来'水ブキ'(雌株)および`春いぶき'の1年生株を用いて,積雪期でも花穂を安定生産でき,さらに3月に葉柄を生産できる「伏せ込み促成栽培法」について検討した.春に種株を植え付けて根株養成を行い,降雪前の12月に根株を掘り取り,冷蔵し,これを翌年1,2,3月にガラス室内の温床に伏せ込んだ.冷蔵庫から出庫直後の根株から収穫した花穂は,両品種ともに苞の緑色が淡く商品性が劣ったが,伏せ込み6日後に収穫した花穂は,日光を浴びることにより,苞の緑色が濃くなり商品性が向上した.しかし,3月まで冷蔵した根株を伏せ込んだ場合,両品種ともに苞がほとんど開き,花穂のしまりが悪かった.両品種とも1月に根株を伏せ込むことによって,3月にS級品(葉柄の長さ40cm以上50cm未満)の葉柄の収穫が可能であった.'春いぶき'は,花穂および葉柄収量ともに在来'水ブキ'(雌株)よりも優れ,伏せ込み促成栽培に適する品種であると考えられた.
- 2008-01-15
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