重い原子核の殻構造理論
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概要
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この論文では、閉じた穀の外の二つの核子の間の相互作用の問題が討論されている。相互作用を小さいと見なして取り扱えることが指摘されている。分波計算法が提出され、この方法によつて、Pb^<206>, Po^<210>, Bi^<210>のエネルギースペクトルが計算され、計算結果と実験とは十分に一致している。又次の結論が得られている。一般に原子核のエネルギースペクトルは、S波や相互作用によつて決る、相互作用の強さはeffective rangeとscattering lengthの要求を満しており、核力の詳しい性質には余り関係しない。若干の特殊の場合には、P波の相互作用もかなり重要である。この場合の分析より次の結論が得られる。^3P_0は斥力であり、S波を除けば、二つの核子の間の相互作用で最も強い。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1960-07-20
著者
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