TTF-TCNQ等の一次元導体の物性(講義ノート)
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概要
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1970年代前半より,ある軸方向にのみ金属的な電気伝導メカニズムを持つ一次元導体の性質が精力的に研究されてきた。ことの起こりは,TTF-TCNQと呼ばれる一次元電導性を持つ有機結晶が,高温超伝導体であると主張された(1973年)ことである。残念ながらこの説は現在では否定されているが,この種の物部こは一次元導体特有のさまざまな興味深い現象が発見され,一次元電子系という新しい分野が開けることになった。
- 物性研究刊行会の論文
- 1980-04-20
著者
-
鹿児島 誠一
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系
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鹿児島 誠一
東京大学大学院総合文化研究科:日本物理学会
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鹿児島 誠一
東京大学教養学部
-
奥村 元
京大・理・化
-
田中 昌子
京大・理・化
-
兼岩 進治
京大・理・化
-
鹿児島 誠一
東京大学・教養学部
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